「言葉を育てる 米原万里対談集(ちくま文庫)」著者:米原 万里
日本産、ロシアで鍛えられし妖刀、米原万里。
表紙がかわいいマトリョーシカのイラストで名前のイメージもあってか、児童文学か絵本作家の方の対談かと思ったら、元ロシア通訳者、今は作家さんの米原さんの色々な方々との対談でした。
小学3年までロシアの教育を受けて、小学4年で日本に帰ってきて教育を受けた時の感想がナルホドと思う。
今まで日本の教育しか受けてこなかった私にとって、他と比較する定規が無いので「日本の教育は、自虐者を大量生産する方法でダメだな~」しかなかったけれど、どのようにダメかがわかります。
また、糸氏重里さんとの対談でも、日本の作文教育は、自分をさらけ出すのが先生から良い点をもらえるが、ポルノかAVと変わらんやん、てな事も納得。
日本教育の気持ちのモヤモヤが、言葉で説明された様な気がする。
他、通訳者時代の日本の官僚や政治家の井の中の蛙的なエピソードも面白いです。