「生きるとは、自分の物語をつくること」著者:小川 洋子、河合 隼雄
「博士の愛した数式」の著者:小川さんと、臨床心理学者:河合さんとの対談本である。
河合さんがお亡くなりになったので、対談は途中まで。
河合さんの本は、ちょこちょこ読んでいて、
対面すれば、たちどころに”こちらの正体”がバレてしまいそうな、
神か、魔王か、スゴイものがありそうだと思っていた。
もう、面白い考えが読めないのか~。非常に悲しい。
カウンセリングは、相談に来られた方にとことん付いて行き、
小説家は、物語にとことん付いて行く点で似ている、
カウンセリングの方は、人間が相手なので、ヘタな事が出来ない。
と、河合さんが言っておられた。
語り継がれる物語とは、自分で作った感は無く、降りてきた方に近い。
で、ここから妄想。
人間が、人間になったのは「物語を作れる」ようになったからかな~、と思った。
想像、妄想なんでも良いけど、例えば「この燃えている火で肉を焼けばうまいのでは?」とか、そういう物語する力。
その物語する力が、10年後を思うと不安になったり、うつ病になったり、大変な面もあるけれど、人間が発展する力になったのも確かにあると思う。
となると、人間から想像や妄想が無くなると、それは退化では無いだろうか。
てな脱線した事を色々と考えていた。