「新 新装版 トポスの知 〔箱庭療法〕の世界」著者:河合 隼雄、中村 雄二郎
哲学者と心理療法家の対談。
悩みが解決する方法って、
その悩みが客観視できるようになれば、かなり解決に近づけるのでは、と思う。
そこらへん箱庭だと、自分の心情が表現されるので、癒しにつながるのかな~。
河合さんが箱庭療法を日本に持ってきた時「これは科学では無い。」と言ってきた。
箱庭の中にカメが出てきたから「これは母の象徴ですね」なんて事は無い。
カメに対して、
クライアントさんがカメについて、どういう役を与えているのか?
箱庭の全体の中でどういう役割なのか?
連作の流れの中で、どのような役割なのか?
などなど、色々と把握した上で「これは~ですね」と言える。
(クライアントさんには、ほぼ言わなくて良いけどね)
ついつい「これは~で、これは~の象徴で」なんて解釈を言ってしまいがちだが、
そこに居て鑑賞する、寄り添う者の存在が必要なのだろう。
心理療法家でも無い、あくまで部外者が把握した感想。