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「カウンセリングを考える(上)(創元こころ文庫)」著者:河合 隼雄

四天王寺で行われたカウンセリング講座をまとめた本。
一般人向けに講義されているので、読み易い。
20年以上前の講座であるが、今でも読みごたえアリです。


創元こころ文庫版では、巻末に岩宮 恵子さんの解説があり、
岩宮さんの体験と、現状のネット問題の紹介などもあり、お得?です。


「日本の悪いところと西洋の悪いところをミックスしたため、心の問題が起きている」と河合さんが表現されているところが印象に残りました。


社会、家族、いじめなど、事例を含めて講義されています。
親御さんが「月にもボタン一つで行ける時代に、問題を起こす子をボタン一つで治せないのか?」という風な表現をされているところに、情けないやら、うすら寒さを感じるやら。
しかし、実際に自分がその状況に置かれれば、テンパって、そういう風に思う可能性は無きにしも非ず。
うーん。


岩宮さんの解説を読みながら、LINEなど人とつながる技術が発達したが、以下の2点を妄想した。
①ヤマアラシのジレンマ
単に例えの話で、
ヤマアラシ同士が寒いため寄り添うと、トゲが当たりお互い傷つく。
かといって、遠ざかると寒い。
傷つけずに温めあえる距離を試行錯誤しながら行動する。
親しい人間関係を構築する時、こういう風な感じではないか?という話。


昔はトゲが、竹刀ぐらいだったため、そんなにケガをしなかったが、
今は、真剣ぐらいのトゲで、ヤマアラシのジレンマをしているのでは?


②ネット上は「悪意の加速装置」
例えば、会って話をしていた場合、
A「Cって、気持ち悪いよね」
B「そうだね」(あんまり、この話はしたくないな)
A(Bの顔色や雰囲気を感じ、話題を変える)「今度の休日どうする?」


これがネット上でやりとりされれば、安易に想像がつくと思う。
A>Cって、気持ち悪いよね
B>そうだね
A>顔も行動も気持ち悪いわ~
・・・Bに取っては、聞きたくも無い悪口を聞かされ、AはBも同意していると思っている。
(まあ、良く言われる話やね。)


ここらへん、自分の気持ちを表明できる西洋的自我が必要としていました。
でも、まるまる西洋的自我では無く、日本風にしないと意味が無いとも。


恐ろしい時代と取るか、チャレンジ溢れる時代と取るか。

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