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「コモリくん、ニホン語に出会う (角川文庫)」著者:小森 陽一

小森さんは、小学生の低学年にロシアで生活していた。
その後、日本に帰ってきて日本の学校に入るのだが、同級生との関わりや、国語の授業、そして、なんの因果か日本文学研究者になるまで、「国語」に対しての悪戦苦闘を収めた本である。


「小森陽一、日本語に出会う」が文庫化に際してタイトルを変えたようだ。
しかし、コモリくん時代(小学生)は本の中で5%ぐらいの分量なので、前のタイトルの方が合っている気がする。


>へぇーと思ったところ
夏目漱石の「坊ちゃん」で、坊ちゃんが先生となり、宿直をサボって温泉に行く。
今の時代であれば、単に「宿直の仕事をサボったのだな~」ぐらいである。
しかし「坊ちゃん」が書かれた時代は教育勅語なるものがあり、「天皇の写真」と「ありがたい文」が各学校へ配布され、宿直とはそれらを守るための仕事であった。
あの狂気の時代に、そんなことをすれば「非国民」と言われ、警察から殴り殺されかねない。
国語とは、そういう時代背景も含めてやらなければ深みがないと言っているわけだ。


ここからは、思いつきで話すが、上記「坊ちゃん」はその時代であれば発禁処分でもおかしくないかもしれない。
案外、夏目漱石って人はユーモア文学者では無く、過激思想家なのかしらねぇ~。

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