ミケハのブログ

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「昔話の深層 ユング心理学とグリム童話 (講談社+α文庫)」著者:河合 隼雄

今回は、つまらなかった。(上から目線かよ!)
いや、心理学をやってる人達は面白いと思うけど、一般人はあんまり。


とりあげた昔話が「日本のモノで無く」「グリム童話、かつ、あんまり馴染みの無い話」でした。なので、身近に感じられず。
「この登場人物はグレートマザーを表している。」てなのは「木星はガスで出来ている。」と同じくらい遠く「それで? それを知ってるから、どうなるの?」てな感じでした。


しかし、
「組織に新しい改革をもたらすのは、その組織で一番使えない者が担う」みたいな話があったり、掘れば新しいアイデアがあるかも。(読みが甘いのです。)


一応、
日本の昔話は、グリム童話との対比でちょっとだけ出てきます。
また、「日本は自我の確立は無いが、自然と共にある」というような話も、ちらっと。
日本に関するのは、少しなのよね~。


日本の昔話や、日本についての深掘りしたやつを読んでみたいデス。

「友だち幻想」著者:管野 仁&「タテマエ抜きの教育論」著者:木村 泰子、菊池 省三

学生の人間関係構築について&学校の教育について。


日本の文部科学省、教育委員会、学校、教師、どれも狂っている。
生徒たちは上が狂っているから、煽りを受けて人間関係すらも大変になっている、としか思えない。
「学校から逃げてー!」としか言いようがない。
なんとか、学生時代を平穏無事にやり過ごしてほしい。


妻子は無いけど、子供がいたら、日本の学校に入れたく無くなる。
2020年の教育改革で、マシな教育になるのか?
他人事では無く、ワタクシゴトとして、なにか出来る事はないか?


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>「友だち幻想 (ちくまプリマー新書)」


本屋で、「又吉さん絶賛」とポップがあった。
学生の頃の人間関係のモヤモヤが、色々名前が付けられて「なるほど」と思う。
私の学生時代は、携帯電話すら学生が持っていない時代だったので、その分ラクだったのかな。
そもそも、学生の頃の記憶が無い。
「あんまり思う事が無い」のは人間関係の構築が出来ていないからかしらね~。


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>「タテマエ抜きの教育論:教育を、現場から本気で変えよう!」


学級崩壊、職員室崩壊、心ある教師が学校を去っていく、問題山積みである。
全国学力調査、
秋田は、勉強が出来ない子は、親が申し訳なく思い、親が子供を学校にいかせない。
沖縄は、教師の言う事を聞けない子は、特別支援学級に入れて、学力調査外にしている。
他の県では、学力調査の試験がある時、勉強が出来ない子が「明日、僕、休まなきゃ」なんて言ったりする。


「一人でも子供を切れば、全員の子供を切ることになる」


見える学力の数字が上がれば、仕事をしている気になれるが、見えない学力は伸ばせない。
全部が全部、そうでは無いと思うが、これが日本の学校の現実だと思うと本当に情けないと思う。

「ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話」著者:上橋 菜穂子、津田 篤太郎

何て暗いタイトルなんだ! しかし、何でか惹かれるものがあり、読んでみた。
上橋さんって、あの「精霊の守り人」「獣の奏者」の著者さんなのかー、と著者略歴で知る(遅い)。
津田さんは、聖路加病院のお医者さんである。
お二人の往復書簡。


「なぜ、生きているのか?」という問いもあるが、
「なぜ、生きているのか?」と、なぜ問うてしまうのか?も合わせて考えている。


上橋さんのお母様が、ガンでお亡くなりになる前と後の心境などつづった場面もあり。
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「なぜ、生きているのか?と考えることについて」
猛禽類(タカなど)が風力発電のプロペラで一刀両断されて死んでしまう。
その死に方全てが、上からのプロペラが当たりやられてしまう。
下からのプロペラでやられる事は無い。
タカは獲物を捕らえるために下を見るが、上は見ていない。
風力発電なんて大きなモノなのに、何でわからないのか?と人間は考えるが、それは人間側の考えである。


カンガルーが、車に引かれる。車はライトを点けているのに。
それは、カンガルーの頭に車が理解できないからでは?と予想。
自然の中に、車のようにタイヤでやってくる奴が居ないから、警戒できないのでは?という話。


上記と同じく、人間の頭の中も「考えの外」を考えられるような頭に変わらないと、「なぜ、生きているのか?」なんて問題には答えられないのかも?とお二人でやりとりしていた。


>コメント
幕末に、黒船が来た時、そこに黒船があるのに一般人には見えなかったらしい。
頭の範囲を超えたものは、そこに存在しても、人間には見えなくなるらしい。


また、”うろ覚え”だけど、
戦国時代の初期の頃、武将達は「公家が政治をする。武将はそのボディーガード。」という観念が支配していた。
織田信長だけが「武将が政治する」と初めて考えた人物で、画期的な思考の持ち主だった、と。


ここら辺の事例を並べると、地動説派が「天動説を受け入れられない」のも、わかる気がする。
固定観念を外すってのは、難しいものだ。
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「死に向かいつつある」
上橋さん、閉経、更年期、健康診断の数値でも正常値を外し、朝起きると手がお芋のようにむくんでいる、などから、死のスイッチが入った(死に向かいつつある)と感じる。


津田さんは、もっと大きいくくりで、人間のY染色体は、X染色体が欠陥して出来た。Y染色体は、じょじょに小さくなっている。人間、そして、人類全体も死に向かいつつある。


Y染色体は、いつか無くなる?!


>コメント
この話、以前テレビでもやっていた。
しかし、Y染色体がなくなっても子孫が残せるかもしれない、とテレビでは言っていた。
だけど、Y染色体がなければ、男が産まれない、男がすごい短命なんて、安易に想像できる。
となると、人類全体の絶滅のカウントダウンは、やっぱり、始まっているということか?
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「死とは?」
海は、恵みももたらすし、災害ももたらす。
これは「死」も同じではないか?と上橋さんが想像する。
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人間は、生きてる以上、生きることについて物語を作らずにはいられない。
その物語により、厳しい状況を受け入れられるようになっている。


ここらへん、河合隼雄さんも言っている「物語の力」に通じるものがあるな~、なんて、思って読んだ。
とりとめなし。

「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」著者:新井 紀子

AIの研究により、人の頭の良さがわかった。
それは「基礎的読解力が高い」こと。
試験でも良い点が取れる。
難関の大学を通る人達は、基礎読解力が高い。


読解力とは、文章の意味を理解できる能力である。


本の中で基礎読解力の問題が出ていたが、間違いました。
文章があいまいじゃね?と思うのだが、ちゃんと回答できる人がいるんだよね~。


で、この基礎読解力を伸ばす方法が、現状わからない。
(読書好きでも読解力の能力に関係無かった。)


思ったのは、養老さんが言っている脳化社会なのかな~。
全てを概要化、「丸めて」考える。
パっと把握するのだが、深い意味は理解していない。


そして、未来のAIにより仕事が無くなる話。
経済学者とかは「AIにより、仕事が無くなった人達は、新しい仕事に就職できる。」なんて言うが、AIに奪われた仕事しか出来ない人が、その新しい仕事が出来るのか?という問題。
もしくは、仕事にあぶれた人が既存の仕事に入ってきた時、既存の仕事に入っていた「その仕事があまり出来ない人」が追い出される。その追い出された人達は、他に仕事があるのか?
そして、今の学校は「AIで奪われる仕事の人材」しか育てていない。


ちょっと楽観できませんネ。

「容疑者Xの献身」著者:東野 圭吾

泣けた。
電車の中で読み終わったので、泣くのをごまかすのが難しかった。
最後の章は、家で読んだ方が良かったな~。感情は、しっかり消化した方が良いです。



★★★以下、ネタバレ内容アリなので、本を読みたい人は読まないでね★★★


もっと色々あるけど、とりあえず、断片的思ったこと。


石神の純真さ、純粋なまでの愚かさ、宗教的な自己犠牲。
靖子が自首し、警察署内で石神と会った時の言葉の後の石神の気持ち。
自分の犯罪が崩れたことの悲しみ、悔しさ。
靖子が黙っていられるほど強いのか?、靖子の人生を考えると、この罪を黙っている程、のしかかってくるだろう心の重さの予想。でも、自首したから心が軽くなったのだろうという安堵。


石神の気持ちが色々と想像できるので泣ける。まったく、野暮なんだけどね。


やっぱり、娘は、罪の重さ、今後も黙り続けなければならない未来、石神への懺悔、に自殺未遂をしたのかな~。 


石神において、論理が究極まで行ってしまうと、人を殺す事も何とも思わなくなるか?
湯川は「歯車は自分で仕事を決められる」と人間性があった。
「なぜ、人を殺してはいけないのか?」
「他人にやられて嫌なことは、自分もやってはならない」
「では、自分が死んでも良いなら、殺しても良いのか」
石神は自殺をしようとしていた。しかし、母娘に会ったので思いとどまった。
母娘に対して「崇拝」ならば、工藤に対して嫉妬を抱いたのか?
私は、嫉妬を抱かないと思うのだが、湯川が居たから嫉妬の顔を見せたのか?
でも、ちょっとは恋人の位置を狙っての嫉妬があった?


と、とりとめのない考え。