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「〇に近い△を生きる」著者:鎌田 實

何か文章が生きている…感じがする。
読んだ後、言い知れないやる気が湧きます。(どこへ向けてか、わかりませんが。)
全て著者さんの体験で語られているので、熱いです。


心に残っているエピソードは、
著者さんが、お医者さんで若い頃の話。
脳卒中のおじいさんを治療して、右半身に麻痺は残っているものの無事退院。
おじいさん自身も「ありがとう」なんてお礼を言って出ていった。


1週間後、近くを通りかかったので、おじいさんに会いに行くと、
おじいさんが「何で殺してくれなかった!」と怒りを浴びせられた。


おじいさんの退院後、自分の畑を見ると雑草がたくさん。
雑草を取ろうとするが、右半身麻痺でしゃがむ事が出来ない。
「生きがい」が無くなってしまったのだ。


医者として「自分は、医者の領分として治しただけ」と見て見ぬふりをしても良かったかもしれない。
でも、彼は以下の事をしだす。
・脳卒中予防の講演を各地で開く。
・デイケアが無い時代にデイケアみたいなものをする。
・もう医療で打つ手が無い人々に、穏やかに終わりを迎えてもらうための施設を作った。
「正解」ではない、「別解」を探してやりだす。


とっても良い本です。

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