「死の壁」著者:養老 孟司
今回は、死について養老さんが思った事をお話されたようです。
解剖の仕事をしていた時に、献体を引き取りに行った時の話。
棺桶を運ぶわけだが、
廊下が狭く、ドアが外開きなので、住人が慌ててドアを閉める場面だったり、
階段も狭いので、エレベーターに棺桶を縦にして運んだり、
人が死んだ時が想定されていないマンションだった。
マンションを設計した人と話す機会があったらしく、そのマンションの設計は、
「若い夫婦が、ちょっと住んで、お金を貯めたら出ていく作り」だったそうだ。
そのマンションは自殺の名所で有名らしかった。
別の本でだが、
IT誘致の都市設計がされた街では、なぜか人の死が多くなったそうだ。
また、別の本で、都市設計をした時、
エライ人が「こんな都市設計ではダメだ。下町みたいなごちゃごちゃしたところがないと」と指摘したそうだ。
思い出すのが観光地の日光の門。
柱が逆につけられて「まだ完成してませんよ」ということらしい。
(これは関係無いか?)
まあ、人間が頭だけで完璧に作る建物だったり、都市だったりは、魔というか、死を呼び込むのかねぇ~。
また、人間が全部コントロールできると思っている組織って、遊びが無くてつまらないよな~。