「男子劣化社会」著者:フィリップ・ジンバルドー、ニキータ・クーロン
タイトルに惹かれて読んでしまった。
ゲーム、ポルノが手軽にインターネットなどで見れたりする社会に警鐘を鳴らす。
女性との関係構築に失敗すると、ゲーム内に引きこもる。
ゲームの方が、コントロールできるし、失敗なども想定内なので、リアルで失敗することが無い。
かくして、ゲームのスキルは上がるが、女性に対しての対人スキルは未開発のままで、時間が過ぎていく。
女性との対人スキルも、
1.初めに関係を作るスキル。
2.永続的な関係を作るスキル。
(子供が生まれた後の心理変化にも対応するスキルも含まれそうだ。)
と、2つに分かれる。
例えば、
ナンパテクニックだけ上手になって一夜の関係は築けるが、
永続的な関係は築けず、女性の方が落胆する。
シングルマザーの増加も、
息子達が「男性」のお手本とする役割(ロールモデル)が無いため、
どう男性として振舞えば良いかわからない、という状況を生む。
ポルノも、女性との関係を構築できなくなる要因となる。
男性は、部品と部品の結合映像でイケルが、
女性は、環境、ムードなどなど、色々な要因がほしい。
例えると(個人的解釈です)、
男性は、いきなりサッカーのPKに持ち込みたいが、
女性は、何手もある詰め将棋の問題を解いてほしいと思っている。
→
男性は、それがわからぬまま、女性と付き合って失敗する。
男と女の埋まらない溝やね~。
その他、いろいろと事例を挙げて「男性劣化社会」としている。
対策も色々と書いてあったが、
「これじゃダメだ」と男性が自力で思わないと、何ともならんのじゃないかね~。