「かもめのジョナサン 完成版(新潮文庫)」著者:リチャード・バック、五木 寛之(翻訳)
♪かもめ~の水兵さん
って、ジョナサンちゃうやろー!
師匠に「完成版が良い」と勧められた本。
昔、出版した時は最終章が無かったらしい。
確かに、読んでみると最終章が無くても物語としては、成り立っている。
カモメのジョナサン。
他のカモメたちは漁師のおこぼれで生活しているが「本当の生き方はなんだろうか?」と疑問を持つ。
ジョナサンは、飛び方にこだわりだす。
ジョナサンのストイックに技を磨く姿勢が、スポーツ選手の技を磨く姿や、
スポーツに限らず、茶道、華道、メイク道?なんでも、何かに打ち込む人達を彷彿とさせる。
山への頂上へ至る「道」というのは、本当に色々な道があるのだな~、思ってしまった。
そして、最終章は、既存の宗教の「意味の無さ」を風刺している様で、
「今だからこそ、最終章を付け足した」との作者さんのコメント。
うーむ、そろそろ宗教は生まれ変わらんとな~、と何の宗教にも入っていないのに勝手に思う。
そして、何かを追い求めている人には、必ずサポートする人が出てくるみたいな寓話的な意味合いもある。
最後に「ジョナサーン!(嬉し泣き)」と叫びたくなるエンディングだった。
そう、隣には、いつもジョナサンがいるよ!