ミケハのブログ

日常の事など覚書。

★募集中★

サイドバー[カテゴリー・タグ]より、
ガイド拝見→[募集]ガイド拝見

「心理療法対話」著者:河合 隼雄、プラス多数

河合さんと多数の方々による一対一の対談集。


いや~、やっぱり面白いわ~。
「ふむふむ」「むむっ」「ほっほっー」と色々と妄想が広がって、じっくり読みました。
以下、間違った解釈もありますのでご容赦ください。


>記憶に残ったこと
河合さんの言うカウンセラーとは、シャーマンに近い。
共同幻想があるうちは、その幻想で何とか出来たが、今の時代は共同幻想が無いので、個人で神話を創っていくしかない。
その個人が、動き出すまで、一緒に居る、見守る的なのがカウンセラー?


あっちに行った時に、向こうで箱庭療法やっているカウンセラーが症例を見せに来た。
カウンセラー「「カウンセラーはスベリ台の上に居て、私はこっちで何かしている。」とクライアントが説明して、こんなに話が展開しました。箱庭スゴイです。河合さん何かコメントありませんか?」
河合さん「ノーコメント。」
カウンセラー「えっ?」
河合さん「だから、ノーコメント! カウンセラーはスベリ台から降りて一緒に居ないと。むしろ、一緒に遭難するぐらいじゃないと。山岳ガイドのようなものと同じ。」
なんて、やり取りがあったそうだ。(上記、正確に書き写しているわけでは無いです。)
寄り添うのが大事なのかな~。


やっているのは科学じゃない。でも、科学って言っておかないとお金が出ないから。


大家族であれば、ワァーワァーやっとったら、いつの間にかおさまってる。
核家族は難しいシステム。いい親なんて、子供に取ったらイイ迷惑。


良い人ほど、いい迷惑。


精神分析も「効く」と言われていた時は効果があったが「効果が無いんじゃない」と言われた途端に本当に効果が無くなってきた。
しかし、全部無かった事にするのでは無くて、精神分析も個人の神話を創作する上で参考にしたらいんじゃないか。


心理学は、物理学に侵されて、因果論的な説明がなされたりするが、一人一人個人が違うので、そんな説明は出来ない。最後に遺伝子でどうだこうだと言われると、何も言えなくなる。
で、「A→B」という原因→結果では無く、「A→色々合って→B」となるはずなので「色々合って」をすっ飛ばすのは、心理学では出来ない。
しかし、原因→結果というので発表した方が、周りは仕事をしていると見るし、評価も高い。


「自分探し」が消費社会の中で、モノを買わせたり、どこかの場所へ行かせたり、と何かを消費させる仕掛けになっている。
自分なんてものは、生涯をかけて創っていくもの。


向こうでは一神教があるので、神との契約的な感じで個人主義が成り立つ。神が視ているので、良い事をしよう。
日本では一神教の様な神がいないので、個人主義をやっているつもりで利己主義になってしまう。


>他
昔、ユングの解説本か何かで元型の説明がタラタラしてある本があった。
読んだ時「なんじゃこりゃ、占いと変わらんじゃん!」と思った。説明もあいまいでカッチリした理論が無い様に見えた。
しかし、この本で河合さんが「あっちのカウンセラーはすぐに「何々の元型が出た」とか解釈したがるけど、解釈なんぞいらない。どのような元型が出て来て、どのように展開していくのかという方が大事。」と言われていた。
また、「ユング自身も固定された元型なんぞ創るつもりは無かった。」的な事を言われていて、あーなるほど、そうだったのか~、と長年のわだかまりが解決できた。
元型の説明タラタラは科学に見せるための努力だったのかな~、なんて。

×

非ログインユーザーとして返信する