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「臨床家 河合隼雄(岩波現代文庫)」著者:(編集)谷川 俊太郎、河合 俊雄

タイトルからしてお堅い本かと思って覚悟してたが、河合隼雄さんを皆で語って偲ぶ的な本でした。


河合隼雄さんに事例研究でコメントされた、教育分析を受けたなど、教え子たちがその時の河合隼雄さんが言った事を思い出して語る。
また、友達として谷川俊太郎さんなどが、思い出して語る。
河合隼雄さんはいないけど、いつもの河合隼雄さんの本の様に面白いです。読み易いし。


が、一番読みにくかったのが、息子さんの文(笑)
いや、それにはちゃんと理由があって、息子さんも臨床心理士の道を歩んでしまったため、父を先生に出来なかった。
それがため、他の皆さんは先生として子弟関係やらを持てて文を書いてるのに、子弟関係で無い私が文を載せてもよいのか?と煩悶する。
もう記念的な本だから、肉親として開き直って書いちゃえば良いのに(笑)


>記憶に残ったもの
安易に専門用語を使わんことです。現象や夢自体をしっかりと見つめ、対象そのものや、自分自身をきっちり点検することから。
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真のセラピストは、観客、もっと言えば、舞台に徹することなんや。
分析家は何もしない事に全力を尽くす。
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嫌いな人がいて、それが夢に出て来る。
夢で、真剣勝負でそいつに斬り殺される。
教育分析で、
先生「しかし、その人にもいいところはない?」
A「どこにも見つからない」
先生「じゃあ、真剣勝負で切り合って、やられて、やっと彼の良さがわかる、ということ?」
A「さあ、血をみないことには、わからない」
先生「それは問題やね。人間の生き方は、一枚岩ではないし、表街道だけではない」
A「多面的にいずれからも見えるようにならないといけませんか」
先生「いけないとか、だめやとかではなく一度死なんと新しい見え方は出てこん、いうことやね」
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人の計らいではどうにもならんことがある。
自分の力だけでどうこうしようと考えていませんか?
人には人のさだめがある。
自分を責め過ぎてもあかんし、ほっとくのも駄目。じっくりと、受け止め、じっくりとその辛さを味わう・・・。そこから、次なる解決の道が出てくることも・・・。

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