ミケハのブログ

日常の事など覚書。

★募集中★

サイドバー[カテゴリー・タグ]より、
ガイド拝見→[募集]ガイド拝見

「〈心理療法コレクションⅤ〉ユング心理学と仏教」著者:河合 隼雄

全部読んだ後、「はっ」と思った。
記録されている最古の心理療法家ってソクラテスなんじゃないか?


さて、
河合さんが臨床心理士を日本に戻ってやり始めた時、あちらで学んだ通り「横のつながり」に重点を置いておこなっていた。
そうすると、共倒れというか、自分が死にそうになってしまった。


日本では、縦のつながり「自己-無意識(=空)」の全体で見るようにしたところ、やっとうまくいくようになったそうだ。(言葉にしても、難しい事だと思うが)


また、治療者という立場であるが患者でもある立場を自分の中に持っていたり、
「死にたい」と言う人に対して、「絶対ダメ」「その気持ちわかる」「お先にどうぞ」という立場の全てを自分の中に持っていたり、色々な立場を自分の中に持って挑むそうだ。


そこでソクラテスだが、
対話をした時に何かおちょくっているような言葉もあるが、相手に対して本当に生徒みたいな立場で話を聞いていたのではないだろうか?で、これが様々な立場を自分に持って挑んでいたってのと類似している気がする。
また、「無知の知」(知らない事を知っている)と神からの啓示を受けたが、これって行きつく先は「空」の境地なんじゃないか?上記、縦のつながりを持った全体で見ていたのかもしれない。


で、ソクラテスと対話した人は、暗い人は明るくなり、明るい人は暗くなったので、人間の性格を変えてしまう悪魔と契約した者ってみられたのかな~。
他の見方で言えば、心理療法を受けて、新たな性格が出て来た感じ、これが本当の「産婆術」だったのではないか。
ソクラテスは言葉が多いが、見えないところは心理療法と同じ効果だったのかもしれない。
と妄想してみた。

×

非ログインユーザーとして返信する