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「ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい(角川文庫)」著者:クリスティン・バーネット

良い本読んだな~。(しみじみ)
いや、しみじみしていられないほど、内容は大変です。


重度の自閉症から我が子を取り戻す、母親の絶望と闘いの日々。
自閉症などを訓練する専門家に言わせると「この子は、字を読むこと、靴のヒモを結ぶことすらできない」と診断される。
プロに訓練させるも、母親のクリスティンさんは「何か違う、自閉症がどんどん悪くなっていく」と思う。
そして、プロに任せず自分で我が子を教育する、と決断する。


>心に残った言葉
自閉症は、泥棒です ― わが子を、希望を、夢を奪っていく。
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なぜみんな、この子たちができないことにばかり焦点を当てるのだろう? なぜできることにもっと注目しないのだろう?
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回転好きは自閉症のせいだと思っていた。
「太陽に近い方が早くまわるんだから」
回転は惑星に見立てた遊びだった。
ケプラーの法則を理解していたのだった。
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わたしたちは、州や学校の制度が向こうからやってきてわが子を救ってくれるのを待っていたりはしなかった。自らの力で立ち上がり、自らの努力で、たがいに力をあわせてこの成果を勝ち取ったのです。
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遊び方は人によってちがう、自分以外の人間がおばかな遊びをしてもそれはそれで良いんだ。
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わたしはつねに、ジェイクが自分らしくいられる場所を確保するよう気を配っていました。これはとても重要なことでした。
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物事の基準値を理解させるための方法、
車で衝突事故を起こした/靴ずれが痛い。どっちがレベル10?
レベル10の出来事には、思う存分レベル10の反応をしなさい。
でも、シャツのラベルが首に当たってチクチクする程度のことで、レベル10を無駄使いしゃちゃだめよ。
レベル2の出来事にレベル2の対応をするのに、ジェイクを時折誰かに助けてもらわなくてはなりませんでした。でも、全般的には、社会行動にたいあするルールに基づいたチェックを行うことで、彼は適切な反応を示すことができました。
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わたしには、あえて子供たちを阻止する理由が分かりません。子供たちが何かをやりたいと感じてやっているなら、やらせてあげればいいじゃない? 彼らが本質的に持っている能力や力強さには、日々驚かされるばかりです。
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私の経験からいうと、子供たちが大好きな事をやらせてあげれば、そこから生まれる独立心や創造力は、決して無駄になる事は無いのです。
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自閉症児を失われた子供たちだと考えがちです。治療しなければならない存在だと考えてしまいます。でも、自閉症児を治療するということは、科学や芸術を「治療」することに等しいのです。子どもが自分の世界から出てくるのを期待するのではなく、こちらから子供の世界に入っていくようにすれば、明るい道がひらけると、親御さんにいつも言っています。
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子どもというものは好きなことに打ち込む時間さえ与えられれば、それ以外のスキルも自然と向上していくものだと。
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偉大な頭脳は、どこまで行っても偉大な頭脳なんです。ぼくはそれ以外のことはあまり気にしてませんよ。
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神様が仕事を与えてくださるときは、それを成し遂げるのに必要なものもすべて与えてくださる。
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子どもが出来ない事ばかり指摘しない、子供を「修正」しようとはしない場所をつくる。
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この頃、保江邦夫さんの話に出てくる宇宙人に連れていかれた学校の先生の話。
宇宙人からすると、日本の教育は最悪だそうだ。
宇宙人の教育は得意な事を伸ばす。得意な事を伸ばせば底辺も引っ張られて上がる。
何か、この本と同じだな~と思った。

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