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「困ります、ファインマンさん」著者:R.P.ファインマン

ファインマンさんのエッセイ集。ファインマンさんって、良い男だな~。
この本からファインマンさんの本を初めても、充分読めます。


>良い男だな~
妻のアーリーンさん、交際中から結核になってしまった。
お互い愛し合っていたので結婚し、そのままアーリーンさんは病院で入院生活。
マイホームでの夫婦生活なんて無し。
ファインマンさんは週末に病院に行き、平日は物理学者として仕事をする。
アーリーンさんがお亡くなりになるまでそんな生活を続けたのだった。
良い人だよな~。


>物事を考える仕方
物理学者というか、ファインマンさんがどのように物事を考えるか、よくわかります。
やはり、父親の教育の影響が大きいのかな。


例えば、
父親「あの鳥は、アメリカでは○○、イギリスでは△△、日本では××と呼ばれている。
国でコロコロ呼び名が変わる。だから、鳥の名前なんて、どうでも良いのだ。
それよりも、あの鳥がどんなことをしているか、観察してごらん」
と、観察をうながす。
息子「あの鳥は、羽の中にしきりにクチバシを入れてる」
父親「なんで、クチバシを羽の中に入れているんだろう?」
息子「飛んだ後に羽が乱れるから、羽を整えてるんじゃない」
父親「では、観察して見てみよう」
まず、これが実証されるには、飛んだ後でクチバシを羽に入れるか、飛ばなくてもクチバシを羽に入れる鳥がいるか?
どうやら、飛ばなくてもクチバシを羽に入れるようだ。
そこで父親が言う。
父親「羽の中に虫が居るからクチバシを入れているのだ」


観察から推理し、本当かどうか確認する。それが違えば、また観察、推理する。
科学の実験的思考だわな。
それを、ファインマンさんは子供の頃から父親と森を散歩しながら教わったわけだ。


>チャレンジャー号爆発事故調査員会
第3部では、チャレンジャー号大爆発事故の調査委員会での話も語られる。
国が行う第三者調査委員会がどんな事をしているか、よくわかる。
まあ、観光ツアーのようにガイドさんが旗振って、話を聞くような感じ。これでは、本格的な調査なんて難しい。
ファインマンさんは、調査委員のリーダーにウトまれながらも、独自に調査を進める。
何だか私立探偵のようだ。
アメリカでも、いろいろなシガラミがあるのだな~、
軍人のクティナ大将がなかなかの策士だった。面白い!


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>ファインマンさん名言
僕は自分の無知を認めることを決して怖れない。いろいろなことに間違った答えを作りだすより、むしろ知らないことは知らないと認め、それを探究していくことの方が意味がある。

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