ミケハのブログ

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「希望のしくみ」著者:アルボムッレ・スマナサーラ、養老 孟司

対談かと思ったら、第3者の編集者の人が司会というか、話を回しており、編集者の質問に、スマナサーラさんが答えて、プラスして、養老さんが気づいた事を話す。(その逆パターンも有り。)
なんだか、子供電話相談室で、質問に2人の大人が補足し合いながら答える感じ。


ここから断片。


日本の仏教は、祖師信仰で仏教(仏の教え)とは違う。
日本の仏教で注目さえている経典は、ブッダが直接説いたものではないので残念。
テーラワーダ仏教は、ブッダを信仰しているわけで無く「ブッダが説いたものを信じて実践する」。


日本人は、人生をパックツアーにしている。よって、本当に人生を生きていない、外国人から見ると「死んでいる」と同じらしい。


日本では、全てにおいて概要抽出というか、「丸める」ことによって、にっちもさっちもいかなくなっている。


養老さんの解剖をやり続けて行きついた先と、ヴィパッサナー瞑想で行きつく経過の地点は、どうやら同じところらしい。


スマナサーラさんが言う事は、もっともなのだが、言いようのない抵抗が自分にあるのは何ででしょうね?
「それは、本当にわかってないからですよ」と言われそう。

「小学生に授業」著者:河合 隼雄、梅原 猛、他

河合さんのキーワードで引っかかって、読んでみた。


小学生に授業。
NHKの「課外授業、ようこそ先輩」みたいなもんかな。


表紙を見ると、河合さんが「道徳」を受け持つ。
えー、あんなツマラナイ「道徳」を受け持つのん?!


いや、でも河合さんである、きっと一味違った授業になるのだろう、と期待して読む。


おー、期待を裏切らない! さすがの授業でした!
他の方々が、一方的に教える授業に対して、体を使った授業で、生徒さんたちも心に残り具合が違うのではないかと思う。


興味があれば、読んでみそ。

「考える方法:<中学生からの大学講義>2 (ちくまプリマー新書)」著者:多数

色々な内容が詰まっているので、これを入門に、興味がある人の本を読むと良いかな。


その中でも「なぜ人を殺してはいけないのか?」という問題。
本の中で、色々と理由を挙げて、それは理由にならないと反論。
なんと、言葉では回答でない事がわかった。げげーん!


リンゴなど、物を指す言葉は、そこで止まるが、
「なぜ~するのか、してはいけないのか」というのは、
その人が納得して止まるかもしれないが、実は答えが無い。


言葉は、立場によって相対的な部分がある。


茂木さんが、脳はオープンエンド(終わりが無く、開いている)と言われており、
言葉というのも、それを受けているのか?


うーん。

「虫眼とアニ眼」著者:養老 孟司、宮崎 駿

私にとっては、心にささる言葉がたくさん。


・宮崎さん:
(全てでは無いが)
この頃の若者は、
おそろしく やさしくて 傷つきやすくて
おそろしく 不器用で グズで
いい子なのだ。
↓下に湯ばあばの絵があり、
「そんなもん誰も雇わないよ!」(このセリフでは無いかもだけど、こんな感じのセリフ。)


・両者とも、
子供たちの世界は、もう人間関係だけに占められている。
(それが残念みたいな感じ。)


・宮崎さん:
(「トトロ」をずっと見せてる親に対して)
誕生日に一回見せるぐらいで良いです。
ずっと見せてたら、どんぐり拾いにも行けなくなる。


・養老さん:
新米教員が集まる研修に参加。
最後の自由課題発表で、新しい授業のカタチみたいな発表があるかと思ったら、
「いじめを無くすには」や、「落ちこぼれを無くすには」みたいな、全て人間関係の課題しかでなかった。


・養老さん:
文部省が「生きる力」を引き出すなんて言っているが、
生きる力なんて、子供に初めから備わっていて、
それを、ああでもない、こおでもないと言って、ていねいに殺しているのが大人である。


・宮崎さん:
(こんな世の中だから、そんな事は思わないが)
子供たちに「産まれてきて良かったネ。」という思いを作品に込めている。
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どこかの本にもあったが、
教育は「できそこないのパソコン」を作っているのでは?という話があった。
ひどく納得。
質問すれば、答えが返ってくるなんて、そんな知識問題は、パソコンの方に任せれて、創造、感性、センスなどが磨かれる教育にすれば良いのに。
でも、ここら辺って、数値で判定できないから、数値で判定したい人達は、できないわな~。


子供たちに「生まれてきて良かったネ。」なんて言える世界を作っているのか?

「こころと人生 (創元こころ文庫)」著者:河合 隼雄

子供、青年、中年、老年と各テーマで講演されています。
一通りの人生で当たる問題の予習ができる?かな。


>子供
子供の問題は、子供の問題では無く、その夫婦の問題だったりする。
「家族で問題があるから、ちょっと問題行動を起こすか・・・」と思って問題を起こしてないんだけれども、問題の起こし方が神がかっているらしい。
夫婦で話し合って、夫婦間のぎくしゃくを直さないと、子供の問題行動は無くならない。


>青年
大学生が中学生みたいな顔をしている。
河合さんは、それもそのはず、中学から人間的成長を止めて、受験勉強をしているから、そうなるのではと。
また、青年の無意識内にある、何とも言えない無気力についても説明。


>中年
中年の危機。妻、子供もいて、お金もあるのに、なぜか生きている実感が無い。創造の病。
昔は金持ちぐらいの悩みだったが、現在、全ての人がおちいる状況にある。


>老年
人生が長くなった。生きがいのため、初めて行う事は、バンバンやった方が良い。
ヘタでも、必ず同じヘタな人がいるので、気に病む事は無い。


創元こころ文庫では、解説が占い師の鏡リュウジさんで、思わぬ人に解説頼んでますな~とビックリ。