ミケハのブログ

日常の事など覚書。

★募集中★

サイドバー[カテゴリー・タグ]より、
ガイド拝見→[募集]ガイド拝見

「〈心理療法コレクションⅣ〉心理療法序説」著者:河合 隼雄、河合 俊雄(編)

河合隼雄さんと言えば、目が鋭い、タヌキオヤジ、話のバランスが良い、みたいな印象だった。
この本を読んで、人間「河合隼雄」の舞台裏を、ちょっと覗かせてもらったような気がする。


河合さんのエッセイなど読むと、話が過激な方に寄れば、すぐに元に戻す言葉を持ってきたり、ジョークにしたり、「バランスが良いな~」と思っていた。ヤジロベーみたいな。
でも、「白黒はっきりしてほしい」「この人、何の結論も出してないやん」って思う人もいるかもしれない。
それは、河合さんが長年臨床心理士として居たからで、絶えず「可能性に開いておこう」という態度だったのかもしれない、と思い始めた。


---------
極意:無意識で可能性に開いておく!(←できるかーい!)


ライオンに襲われる夢を見た人がいる。
その人に向かって「それは厳しい父親を投影しているのではないでしょうか?」なんて言ってみる。
その解釈をした時点で、わかった気になり、その先を考えようとせず、夢を見た人が本当に知らなければならなかった事が隠されてしまう。
河合さんは、そういう「当てはめごっこ」をして「わかった」と思われるのは、たまったものではない、とする。


「札付きの非行少年」とラベルを貼れば、そういう風に接してしまう。
その子は、ずっと非行少年ではありえない。将来はわからないのである。
その将来の可能性まで潰して、非行少年として接し続けるのはいかがなものか?


幼稚園で、おかしな子供がいるのでIQテストを受けさせた。
やっぱり、IQは低かった。なので、先生もずっとIQが低い子どもとして接し続けた。


そういえば有名な話。(ピグマリオン効果だったけ? 以下の話は、ちょっと違うかも)
「今度受け持つ生徒は、非行少年の集まりで手に負えない」と言った先生と、
「受け持つ生徒は、変わった子が多いが、将来、創造性を発揮できる生徒たちの集まり」と言った先生では、
子どもたちの成績が違ってきた。


-------
>言葉の覚え書き


クライアントの自然(じねん)を引き出す。


分離して名づけることが意識の始まり。


夢を聞く時は現実であることを忘れてはならないし、現実の話はイメージであることを忘れてはならない。


絵画療法や箱庭療法は、心の深層から自分を表すように浮かび上がってくる時のみ意味を持つ。


認識とは、創造している。


深層心理学の本質は「私の心理学」
私が他人のことでは無く、私のことについて研究する心理学なのである。
他人に適用すると変な事が生じてくる。


深くなるほど普遍性が高くなる。


自然科学における観察者と対象との関係と異なり、主観的なかかわりを大切にするのである。
同一化すると混乱、切断された客観性では分析は進展しない。


心は可能性に対して開かれ、相手に共感する態度をもちつつ、それらを全体として客観視する目を持っていないと駄目。


「客観的観察者」ではなく、その道を共にし、共感しつつ、自らも自分の心の深層に開かれた態度で接してゆくと効果的であることが明らかになった。


因果律的思考は「悪者探し」に終わる。


子どもの傍らで、期待を失わず、可能性を信じている事が遅いようで早い解決策である。


「科学は客観的心理と誤解されている。しかし科学は実存の世界(第一世界)を個人の心の世界(第二世界)が描いた社会的な表象(第三世界)にすぎない」ノーベル賞化学賞ピーター・ミッチェル
心理は、心の世界を個人の心の世界が描いた・・・二重性のため、複雑となる。


指導によって人間が簡単によくなるのなら自分自身を指導することからはじめるとよい、と思うが、それをせずに、子供の指導をしたがるのだからナンセンスである。


枠のない自由は人間を深い不安に陥れたり、無意識に自分を縛る枠をつくったりして、意味のある効果は得られないのである。


生きた人間を相手にすると単純で整合的な論理によっては事が運ばないのである。


秘密という事は両刃の剣であり、ある個人のアイデンティティを確立するために深く関わるものである反面、極めて破壊的であり、秘密を持っている当人や、その周囲の人を深く傷つけるものである。


スクールカウンセラーは「秘密」を扱うことによって周囲に相当危険な感情を味わわせている事をよく自覚している必要がある。


「問題児」というのは、教師や親に対して、解くべき問題を提出しているのだ。


与えられた環境の中で、クライアント自身がいかに自分の生きる道を自主的に見出してゆくか、それを援助する。


などなど、他にもいっぱい良い名言てんこ盛り。
------------
2019/03/25 追記
象徴的な自殺、他殺とアクティング・アウト。


アクティング・アウトとは、外部に行動が出てしまうこと。
自殺、人を殴る、人を殺すなどの行動に出てしまう。


子どもの時は親の言う事を聞いてれば良かったのが、思春期ではゼロから自身を構築しなければならない。
何だか今までの自分が壊れているような気分になる。(象徴的な自殺。)
その時、共感的に聞いてくれる人が居れば良いが、外部へ漏れ出てしまう事で自殺の行動になる。
と、私は読み解いたが、合っているかはわからない。


カウンセリングの終結間近に、箱庭や夢で、カウンセラーが死んだり、殺されたりする。
また、他の場面で、親も同じく殺されたり、死んだりする。
これは、憎くてそうなっているわけでは無く(中には、そういう事もある?!)、無意識が「これからは親やカウンセラーがいないモノとして、自立してやっていく」なんて決意の現れであるそうだ。


アクティング・アウトは、カウンセラーの共感力が少ない場合に起こってしまう。
医者が患者に殺された事件があったそうで、その医者は「心を開いている医者」だったそうだ。
心を閉じている医者だったら、こんな事件は起こらなかった、と。

「地球を聴く」著者:坂本 龍一、竹村 真一

お二人の対談。


電気の光により、夜も明るくなり、「見る」という事にかなり重みが置かれてしまっている現代。
最新テクノロジーにより、「見る」以外の聴く、触るなどの感覚も、可能性が広がってきた。


耳を開く。
自然は、音に満ちている。
枯れ草の上を歩くと、耳では聞こえていない高周波も拾っている。
坂本さんは、東北地震後の「奇跡の松」の生態電位を取ってきて、ピアノとのセッション曲を作った。
植物と人間が話が出来て、共生できるような未来が来るかもしれない。


三浦梅園「枯れ木に花咲くより 生木に花咲くのに驚け」
奇跡と思えるようなものに驚くのではなく、「今を生きている」その奇跡に驚け。
地球という星が出来た時、水があり、微生物が酸素を出した。
酸素が地球の周りに多く漂い始め、オゾン層を作り、生物が陸上へ出ていける環境となった。
多様な生物が創り出されるように調整された奇跡の星である。


未来の理想を思い描いて、そこから現在を創造していこう、というお二人の提案なのである。


***
あばばば、
おじさんガラにも無く、難しい言葉を使って。


さてさて、
お二人の知識の幅が広くて、色々な繋がりで話されていて面白い。
シャーマンからC・W・ニコルさん、合気道から武道などなど。


全然、話変わって(怒)
本の右端、左端にたまに2~3行の太文字の文があって、編集者が印象に残った文章を書きだしているんだけど、これが邪魔!
ちょっと先で話している内容だったりして、今知りたくないんじゃい!
話の途中でも太文字の文が分断して出てくるので、読むリズムが悪くなる。


でも、まあ、人間慣れたモンで、途中から太文字文を無視して読めるようになった。
進化?

「ボクらの時代 日本人なら「気品」を身につけなさい」著者:瀬戸内 寂聴、美輪 明宏、平野 啓一郎

寂聴さんと美輪さんと平野さんの対談。


寂聴さん、美輪さんですよ! 
面白く無くないわけないじゃない!(←どういう意味?) 
面白いってことです。


本文は、耳が痛いことばかり。
中身のない人間は一目でわかる。
鏡を見るのが嫌いな人間は信用しない。
好きな人とだけ付き合いなさい。
などなど。


寂聴さん、平野さん、三島由紀夫さん、寺山修司さんの本を読もうっと。
美輪さんの舞台を見てみたいな~。
なんて書くと、早く読みなさい! 早く視なさい!と怒られそうだ。

2019/03/19 F15:過去世探索

久しぶりのヘミシンク。F15で自分の過去世を見てみた。


エジプト、麦?、大麦?、稲?の畑の農家の人。
名前は、ムバラバ?、声に出すと「ンバラバ」みたいな。


努力しても、自然相手ゆえ、畑の範囲以上のモノは出来ない。
しかし、多く出来ても、少なく出来ても、量よりも出来た事に喜んでいる。
大地の恵みに感謝。


エジプトの上の人達は、太陽神とか、死後の世界とか言ってるけど、
自然の中で生きていれば、こんな身近に神を感じられるのにな~、と思っている。
--------
ここらへんから延長して妄想。


農耕民族は、減点方式。
台風が来た、タネを植えてない、など減点された結果で手に入る。


狩猟民族は、加点方式。
働けば働いただけ、獲物が手に入る。


アメリカの成果主義は狩猟民族だから合ってる方式。
日本人は農耕民族だから減点方式が性に合ってるけど、成果主義は狩猟民族の方式だから、ちぐはぐ。
減点方式で成果主義って「最悪の組み合わせ」じゃないか?
減点方式でも「今年は台風があったから、しょうがないべ~」とか寄り添う採点が日本に合っているのでは?


そんな感じで。
全然まとまってないけど~。

「世界を平和にするためのささやかな提案」著者:多数

22人が、10代に向けて「平和への提案」をした本。


ヨシタケシンスケさん、中川翔子さん、池澤春菜さん、上坂すみれさん、好きですわ~。
上坂すみれさんに、何で書いてもらおうと決めたんだろう。
そして、この22人の人達は、どんな基準で選ばれたんだろう?
色んなジャンルの人達が書いているので面白いけどね。
こういう本だと硬い仕事(国連、国境なき医師団、ボランティア団体など)で固めそう。


ヨシタケシンスケさん、マンガが面白かった。
この題で、漫画家の人達にエッセイマンガを書いてもらっても面白いかもしれない。
ワンピースの尾田栄一郎さんは、どんな事を書くだろう?


漫画家さんに限らず、自分だったら、この人達を集める!なんて妄想してもいいかも。


小島慶子さんが一番、私には効きました。
永江朗さんの「本を読んでフマジメになろう」も良かった。
最果タヒさんの詩が、じーんときた。
もちろん、名前を挙げてない人達も、良かった。


まあ、言葉が横スベリしてる人も居たけど、私も頼まれたら(絶対、頼まれないけど)カッコつけて、スベリそう・・・な自信がある。